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 小学校か中学校の社会の地図を開いてみる。
すると北海道の北になにやら細長い島がある。これがサハリンである。
  60年前までは「樺太(カラフト)」の呼び名があり北緯50度以南は日本領であった。つい先ごろまでは日本で発行される地図のサハリン標記も50度線で色分けされており「南樺太は日本政府として領有権を放棄したわけではない」としてちょっと複雑な取扱があった。(この問題に興味ある方は北方四島問題で調べてみるとトリビアな世界が広がるので是非お試しいただきたい)
しかし、ここでは政治的・歴史的な領有権は置いて、現在の興味深い道路事情について現地実走に基いたインプレッションをお伝えしたい。



<サハリン本土と北海道>
面積を見ると北海道本土の112%と若干大きいのに対して、人口は北海道の10%ほど、人口密度なら日本一少ない北海道の9%と非常に少ない。
サハリン / SAKHALIN
面 積 87,100km2
南北距離 948km
(札幌-東京間とほぼ同じ)
東西距離 最大160km、最小26km
人 口 578400人(2003年1月1日)
人口密度 6.6人/km2
いかにも手付かずの自然が残っていますよ!と言わんばかりの数字と思う。
事実、インフラという言葉から取り残されたような道路事情は四駆乗りやバイクフリークにとって「旅」を紡ぐに絶好のステージである。
北海道の林道をイメージしていただきたい。それが少し拡幅されている。そんな感じだ。



<幹線道路と燃料について>
サハリンのガソリンスタンド  フラットダートを基本に西海岸線東海岸線があり、南北を縦貫しているのが東線だ。
この幹線2本の走行を限定して考えるときはそれほどのテクニックや装備は必要なく、2駆でもATタイヤでも素晴らしい旅となる。
但しそれは、燃料が続けばの話だ。
まず最初に注意しないとならないのは、サハリンにはガソリンスタンドが異常に少ないこと。
通常の燃料タンクが80や90リットル入るような4WD車で、フラットダートの幹線道路だけダラダラ走るならあまり心配ないかもしれない。
しかし、それ以外の道に入り、悪路を走行したりスタックしたり、増して現地で入れた燃料ならオクタン価が低く明らかに燃費に響く。
油断していると自然の真中でガス欠という事態に陥る。
予備燃料として、最低でも200kmほど走れるぐらいの量をジェリカンに確保しておくことが必要と思われる。



<峠越え>
  幹線道路は左団扇でクリアできたとしても、東西の線をつなぐ峠越えとなると、かなりの緊張感が必要だ!特に春先は命がけである。
岡本峠でウインチ岡本峠・開北峠などはわずか3kmに8時間を要したことがある。
現地の人は特別な目的と車両を持った人以外立ち入らない。
特別な車輌とはタイヤの直径1m40cm、ツンドラ仕様のMTフルタイム6輪駆動
ロードコンディションはそんな車がかき回した雪解け最中の極悪マッド
想像していただきたい。楽しいドライブが保障されている!
もし、春先にそんな旅をお考えの方がいらっしゃるなら、経験者としていくつかのアドバイスを差し上げたい。
タイヤはもちろんMT、35インチ
ローレンジが欲しいのでトランスファーダウンがお勧め、デフロックか最低でもLSDが必要。
車高は4インチ以上上げて、スペアタイヤは背面キャリアかルーフへ
ウインチは必須、そしてツリーストラップとできれば延長ワイヤー25mが欲しい。
PTOの方はシェアピンを5,6本予備にご用意ください。ダブルラインが取れないことが実に多い。
車で川を渡る車載装備は剣先スコップ、鍬、のこぎり、ハイリフトジャッキ
タイヤチェーンがあるとなお良し。
さあ、あとは「気合だー!」幸運を祈る。
そおそお、最後に。峠を下ると増水した川が歓迎してくれます。
もちろん深い!シュノーケルが必要です。忘れずに。

・・・続く
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