旅行代理店ノマドのサハリン旅行を中心としたロシア専門部門「ロシア・セクション」

ロシアの旅行の手配から観光まで

RUSSIA SECTION

【ノマド|ロシアセクション】

業務渡航

大自然

北海道とほぼ同一の面積を持ちながらも人口は10分の一以下、ロシアにおいても極東と位置づけられる同島は、インフラ整備の立ち遅れからも主要都市を一歩出ると文字通りの手付かずの大自然が目の当たりに出来る。日本のような伐採後の植林による針葉樹の単一相ではなく、混交林がよく発達しており原始的な森林風景が随所で得られる。湿地帯や北部ではグイマツが存在感を示しより一層の寂寥感を演出する。河川においても護岸整備や砂防堰提、ダム等が一切なく原始河川のままの佇まいであり融雪期には大量の川水がタイガの森林を河岸ごと呑込んでいくダイナミックなシーンが目の当たりに出来る。当然各種魚類の生息数も多く時期と場所の選択を間違えなければ釣りの好適地でもある。7月上旬はカラフトマスの遡上時期となり黒くなった魚群が川面で見られることが多い。
風景は、北海道と同一の植生風景から湿地帯、乾燥地帯、ツンドラ、タイガなどのバラエティーに富む自然環境が特色である。また頻発した大規模な山火事跡は広大でありハイマツやエゾマツ、トドマツの立ち枯れた木々は異次元空間を感じさせるに充分である。また、南サハリンは植生や海岸線の構成が北海道に大変にており、40年前の北海道といっても過言ではない。人口構造物が希薄であり舗装されていない道路などは若い世代にあっても郷愁を誘う風景と思われる。

ソ連時代に国策として開かれた街のいくつかが現在放棄されている。完全なゴーストタウンとなっている。建物自体にそれほど古さを感じさせないところに不気味さが漂う。集落が放棄されたところでは戸建が多く、また違った雰囲気だ。
漁村、農村では落ち着いた、そして暖かな生活空間が印象的である。牧歌的、緩やかな時間の流れ、そしてホスピタリティー豊なロシア人により和やかな生活が営まれている。失われた日本時代の町も興味深い。60年前確かに日本人たちの暮らしがそこにあった。学校があり、寺があり病院があった。漁師の家々が立ち並び人々の声があった。
今、そこには人のいた気配も痕跡もまったくない。完全な静寂な世界となっている。時折河の中に道と連続しない橋がある。「橋」という構造物だけの存在であり何物ともつながらないその風景は何か物悲しさがある。

長年の波と塩に浸食され角が取れ、丸みを帯びた桟橋や大型のガントリークレーン。モノトーンと赤錆の世界が寂寥感を演出する。沖合いの座礁船や浜へ打ち上げられ、まるで砂の海に浮くごとくの鋼鉄船などはオブジェとしてみると存在感がある。

廃墟

日本時代に建設された王子製紙の大規模プラント廃墟などは圧倒的な存在感、威圧感がありどの角度から見ても飽きることがない。北部の放棄された石油掘削プラントも見渡す限りの丘稜地帯に広がっており干上がった赤土に赤錆プラントが何百機と打ち捨てられている様は圧巻だ。街自体が廃墟と言ったイメージのところもある。

食材

季節の旬が文字通り自然の恵みとして入手可能だ。野山にあっては各種ベリー類、コケモモ、フレップ、春のギョウジャニンニク、ラワンブキ、わらび、秋には多くのきのこ類が手に入る。河ではヤマメ、岩魚、パイク、時期のカラフトマス、サクラマスなど。海や汽水湖、海岸線、島では帆立、ホッキ貝、ツブ、北海シマエビ、花咲ガニや小ぶりのタラバカニ。
春の鴨猟、秋の雁・ヒシクイ・エゾ雷鳥などは当地ならではである。海・山・川でそんな食材と自然に出合える幸せがある。

食材

日本時代にあった湯の川温泉などの探訪は興味深い。現在は建物も何もなく、60年の年月は全てを原始に還し古い地図でその名を目にするしかない。現地へはエクスペディションである。車両も装備も吟味され、経験者にだけ開かれる幻の湯である。川原にスコップで湯船を掘る。浅い湯につかりながらここに湯治の宿があったことを想像する。しかし見渡す限りの原生自然にその思いを断ち切られる。圧倒的な大自然が展開している。

少数民族

ナナエ、ネネツ、ニブヒ、ウイルタなど多くの少数民族が暮らす島であった。現在ほんの少数とはなってしまったが、昔ながらの生活を守る人々がまだ北にある。

高山植物

緯度が高いことから当然高山植物の生息高度は下がる。最北の地では海抜0mに高山植物が咲き乱れ、目にする風景と耳にする波の音が頭の中で不協和音を奏でる。

猟師

日本で言うところのいわゆるハンターとは一線を画す。

歴史的建造物

サハリンでのアウトドアフィールドはバリエーションが豊富だ。大・中・小河川が東西南北に選び放題である。朝日に向かって流れ込む川、夕日に向かう小河川、北から南から大きな原始河川が緩やかに流れる。透明度の高い川、タンニンが含まれる黒褐色の川、その表情は豊だ。ほとんどのロシアがそうであるようにサハリンもまた本当のウイルダネスの地である。そのため自己決定自己責任の範疇で自らの行動が決定できうる。焚き火・野営などはもちろんのこと旅人の良識の下にいつでも存在する。アラスカやカナダ、日本は自然を保護する立場が近年顕著である。これは人が自然に対して強者であるとの前提と思われるがここサハリンではまだ自然が圧倒的に強者であり人はいまだに自然と対峙する存在である。

歴史的建造物

ふるさと訪問 多川昇氏のギャラリーを参照ください。— こちら

函館からは2時間の空路、千歳からは1時間。稚内からの船旅でもわずか5時間半で、前述の世界が繰り広げられているステージがある。もちろんヨーロッパ文化が基本となっている為、異国情緒には事欠かない。
当社では写真でご案内したサハリン各地へのアプローチはもちろんのこと現地での宿泊・ケータリング・通訳など承っております。当地におけるロジスティックスの実行は過去の経験からクライアントに適切なアドバイスとともに常に納得いただきながら進めてまいります。ホテル等の施設がない場合でも寮等の使用や番屋、野営設営等にて対応してまいります。
必要と思われる際は随時現場へロケハンを事前に実行し最新の現況を入手し報告なども行っております。

渡航概略

空路函館から週2便 往復\79,100+\2,400(燃料追加付加料金)
千歳から週1便 同上
詳細はこちら(ノマド・サハリン航空のページ)をクリック
海路稚内から年間60航海(4月から12月まで)
スケジュール詳細はこちら(ハートランドフェリー航路運航スケジュール)
2等の往復であれば\31,000

現地宿泊は、ユジノサハリンスク・ホルムスク・ポロナイスクの各市ではホテル手配が可能ですが、サハリン中部以北や西海岸ではテント設営や番屋などの手配となります。
車両他の移動・運搬手段はこちら(特殊手配ページ)を参照ください。
ケータリングにつきましてはベースが中都市以上の場合、レストランなどからの仕出しが可能です。アウトドアフィールドの場合キッチンスタッフが同行し現場にて対応いたします。
現地では撮影資機材のレンタル等がかないませんのでご注意ください。

Page top