旅行代理店ノマドのサハリン旅行を中心としたロシア専門部門「ロシア・セクション」

ロシアの旅行の手配から観光まで

RUSSIA SECTION

【ノマド|ロシアセクション】

旅のコラム

ロシア製飯盒(新・旧)

2009.07.26

新旧共に元は軍用品。
旧式飯盒は先の大戦時のドイツ製フルコピー。サイズも形も全く同じながら、その作りはやっぱりチープ。今でもこの製品はロシアの釣り具屋などで購入できます。同じ時代の水筒も一緒に売っているのでセットで購入するととってもおしゃれ。
日本製の兵式飯盒と比べると一回り小さいので使い勝手がいいです。そして蓋には折りたたみのハンドルが付いているので食器としてもフライパンとしてもかなり便利。単独行の登山や釣り、ハンティングにはもってこいです。米も炊けるし、各種パスタ料理に、うどんやラーメンもOKです。(110gのガスカートリッジにガスヘッド、調味料などが一緒に格納出来ます。)

  • 奥:旧型、手前:新型

  • 旧型

新型はスリーインワンの優れモノ。材質も良くなり作りも重厚、ただ実際に煮炊きを想定したものではなく用途は主に食器としての機能ですね(もちろん煮炊きも可)。昔の兵隊さんはグループで各個飯盒炊爨でしたが、ここ最近はいかなロシア軍と言えども、ちゃんとした給食システムが確立し、給食ラインにこの飯盒を持って並びます。大きいほうの器にはボルシチなどのスープ類を受け、取っ手付きの小さい方にはカーシャ(お粥・雑炊)やストロガノフ等を受けます。また、携帯糧食も進化してレトルトやアルミパック式になったので温めるための機能があれば十分となりました。
2~3人で釣りやハンティングに行く際にはみんなこの新型を持参し、料理用の鍋は別に持っていきます。

旧式飯盒:邦貨¥500~¥600
新型飯盒:支給品なので値段不明。

  • 新型

  • 新旧比較展開画像

ゴルゴはこの新型・旧型を行き先や、目的、日程で使い分けをしています。両方とも日本製と比べて横幅がないのでパッキングがとっても楽。
ある日のこと、ロシア人の友人が新型飯盒の水筒部分にウオトカを入れてきたのにはビックリ。言い分が合理的でした。「極東のフィールドで飲料水の入手は比較的容易だ。しかしウオトカは極めて困難だ。」
かなり真顔で語っていたのが忘れられません。(水筒の容量はおよそ1リットル。ボトル2本分だ!)

Page top