旅行代理店ノマドのサハリン旅行を中心としたロシア専門部門「ロシア・セクション」

ロシアの旅行の手配から観光まで

RUSSIA SECTION

【ノマド|ロシアセクション】

趣味の旅

2003年8月某日 サハリン北東部

hobby_img33ユジノサハリンスク(旧豊原)に到着後、まずは市内観光。
サハリン一の都市の天気は思わしくない。
これから目的地までの長い旅が始まる。
ユジノサハリンスク駅からJR…. ではなく汽車に乗り、約14時間揺られ、 約800km先の終着駅に着くまでに外はとうとう雨。

hobby_img34汽車を降りるとすかさず4WD車に乗り換え。
舗装などされているハズもないその大地は、雨の路面が粘土のようで、悪路に強い4WD車といえども何度もぬかり、何度もストップしながら目的地を目指しひたすら進む。
(※ちなみに右の写真は4WDツーリングでも使わせていただきます)
「道無き道」というより、ただの山の中を、木を切り道を開いて進むのはサハリンでは比較的恒例。

hobby_img35スタート地点に到着するとまずはキャンプ地を設営。雨で濡れた衣服を乾かす。
当然、オートキャンプ場とは違い、水道があったり、駐車場があったり、トイレがあったり、増してやいくら車で走ってもコンビニなど見当たらない。
そこにはただ広大な自然が存在するだけ。

食料・テントを積みボートで川を下る。川幅は12~3メートル、ボートは流れにまかせてゆっくり進む。
と!早速手応えアリ。ラインが右へ左へ。
イトウだ!大きさは70~80センチほど。
しかしこの後の旅で、幻とまで言われるこの魚の超現実的存在感を目の当たりにする事は、まだ誰も予想できなかっただろう。その後、ニジマス・カラフトマスなど当たり連発!

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ボートは更に下流へ。途中、川沿いの小高い山の斜面の中腹に熊の姿を発見。
そして上陸した場所には、日本なら廃墟または掘っ建て小屋と言われそうな山小屋があり、そこに宿泊する。
ここには一応住人がいるのであまり建物に関しては触れない。
釣ったカラフトマスを調理。ロシアの自然の中(にある山小屋の中)で食べるバター焼きは最高。
ロシア人・日本人、国は違うけど気の合う仲間たちと酒を飲み、話も盛り上がるその時間もまた最高。

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再びボートに乗って川を下る。また熊が遠くにいる。
逃げていったが、上陸した先に熊の足跡を発見。楽しさも危険が隣り合わせの油断できない旅。ボートから降りて釣りをしてみる。相変わらず大物が釣れる。
?!巨大な引き。
またイトウだ。これはかなりデカイ。
大きさ1m20cm、重さ11.5kg。 もしかして川の主(ぬし)?
これぞ幻の中の幻、サハリンの奇跡。しかし、これでも終わらない。
後日このイトウは主ではないことを思い知らされる。巨大なイトウをリリース。
サハリンの大自然に囲まれながら、ボートは流れにまかせて下流へと漂う。
この日もボートに乗って川をゆっくりと下る。
雨は降ってないものの、相変わらずどんよりと曇った空。熊の姿にも見慣れ、オオワシが木の上から見守る。
ボートからでもボートから降りても大物が釣れる。普通の大きさではあまりビックリしなくなってきた 。
そんな時あの主が帰って来た?
水面を跳ねるその魚体からイトウだとわかるが大きさまではよくわからない。
本当にあのリリースしたイトウか、イヤ明らかに重さが違う。
腕から全身へと伝わる巨大なエネルギーがただならぬ何かを感じさせる。
大きさ1m30cm、重さ15kg、ブリかと思うほどの魚体の太さ。
この旅のハイライトはここに待っていた。
後日、モーターボートで川を上り、周辺の湖沼で大物を狙う。パイクやニジマスなど数々釣り上げる。
穏やかな水面に跳ねる水の音、サハリンでの釣りの旅はまだ続く。
あの大物の確かな手応えと共に。
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