第41話 実録!タイムトリップ2010 「激闘二○三高地 戦闘詳報」
2011.12.03
旅順港を背にした二○三高地に到着した。時は明治37年11月である。眼下には大日本帝国陸軍第三軍が広く展開している。高崎山、東鶏冠山はすでに日本軍の手に陥ちているようだ。二○三高地のロシア軍堡塁に至る斜面には両軍の犠牲者が累々である。
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会戦前
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中間防御線 マキシム機関銃
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ジダーノフ少佐指揮下砲兵隊
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日本軍馬挽速射砲
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露軍輜重車
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集成狙撃兵中隊塹壕
今回新たに編制され投入された救出部隊は到着するやいなや、知らぬ間に「ロシア帝国陸軍二○三高地守備隊」に編入されていた。塹壕戦集成狙撃兵小隊、中間防御戦のマキシム機関砲小隊、堡塁山頂砲兵隊である。この時代、日本軍の士気の高さは他国に比して圧倒的である。白兵突撃は圧巻だ。二○三高地を幾十にも巻いたロシア軍の近代要塞防衛線も徐々に突破されつつある。
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銃剣突撃
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第三軍突撃
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モシンナガン小銃での応戦
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ジダーノフ少佐 射撃指揮
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日本軍28サンチ着弾
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肉弾戦
タイムマシンの次のお迎えは10日後だ。それまで日本軍の攻勢に耐え、昨年全滅したみんなを回収し、タイムマシンに乗せなければならない・・・・・。
結論から申し上げよう。
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機関銃隊全滅
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マキシム上等兵 戦死
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小隊全滅
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ゴルブノフ軍曹戦死
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激戦の後、山頂
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帝国陸軍二○三高地奪取
申し訳ない。救出できなかった。全滅である。ザンネン。
やっぱり歴史は歴史だった。大日本帝国陸軍強し!
明治男達は強かった。侍揃いの不退転の気合いの前に当時世界最強の近代陸軍国家ロシアも膝を屈してしまった。
21世紀から向かったロシア人の善戦ぶりは今年平成23年12月に某国営放送で放映される。
(その健闘をたたえていただき、冥福を祈られたい。)
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山頂砲兵隊の勇姿
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21世紀からの援軍
*寒かった~。本当に寒かった!雨混じり、時折みぞれ混じりの冬の旅順港から吹き上げる強風は体温を急速に奪い、両軍の戦闘力に大きな影響を与えた。昨年の奉天会戦も氷点下の吹雪だった・・・戦場は過酷だ。
今回も戦場カメラマンが撮った貴重な写真を何枚か掲載させていただいた。戦場の苛烈さと非情さを感じ取っていただければと思う。