第12話 海外出張
2005.11.30
いつも家人に訝られる、「仕事で海外に行くのに、何故いつも鉈や手斧にスコップまで持っていくの?」「リュックサックにライフジャケットは何のため?」当然の疑問と思う。
そしてついに「車?」にいたっては彼らの「海外」という概念からは完全に乖離してしまったようだ家人にとっての「出張で海外」それはスーツにアタッシュケース、米ドルにAMEX、機内で斜めにパソコンを操る阿部寛が正しい理解のようだ。(自分も一度はやってみたい。)
毎回、米、味噌、醤油に蚊取り線香をザックに詰める姿に「海外出張」を連想するのは確かに難しいと思う。(当社のスタッフにとっては定番スタイルなのだが、、、。)
そんなノマド的な出張であるが、こんな海外出張もあるんだとして市民権を得たくその必然性と装備の一端を紹介したい。
基本的に街場の旅が少ない!
ロシア極東といえども街場はお金さえあれば一通り何とかなる。情報も今やデジカメ、メールに電話と、入手する方法に事欠かない。しかし一旦街場を離れると全くといっていいほど必要なものが入手できない。情報を含めてだ。
道は?宿は、水場は、テント場、補給、通信、、etc。断片的な情報は時折入手できるが系統だったものは皆無だ。当然ホテルもレストランも電気も無い。いきおい安全係数を高めて全部担いで現地入りとなる。そして決定的な要因は、自分が臆病者であり、小心者であるということだと思う。その臆病さ加減を以下の装備に読み取ってもらいたい。
―ある日の海外出張-
我が家の家人が選んだ≪理解できない度トップテン。≫
1、 飯盒
2、 鉈
3、 文化たきつけ
4、 アルミフォイル
5、 シュラフ
6、 蚊取線香
7、 ライフジャケット
8、 チェーンソー
9、 車
10、銃
ほんの一部であるがトップテンとしてご理解賜りたい。使用方法は読者の方々にご想像いただければ幸いである。
私的な話で恐縮だが、一家の長として時折家人に「海外旅行でも行くか?」と提案することがある。反応はきまって、「ゼッタイ ヤダ!」である、、、、。
、、、どこかで何かを間違えたかもしれない。
夢がある!
スーツにキャリーケース。プロペラじゃない飛行機、シティホテルとラウンジ。ガラスコップでビール。
そんな出張がしてみたい。
ジャングルジュースじゃなく、日焼け用ローションなんか塗ってみたいなあ~。