第26話 焚火料理(汁物編)
2008.12.29
先の焼き物に引き続き、今回は汁物の代表格をご紹介したい。国家、宗教、民族を超えたジョン・レノン「イマジン」を地で行くすっごい料理である。(と、たいへん大げさな前フリで恐縮ですが、多分このメニューは世界をつなぐと思う・・・。)
ロシア名「ウハー」である。
日本の三平汁と全く同じと言っていいだろう。魚をベースに玉ねぎ、ジャガイモ、にんじん、大根などの根菜を入れ塩仕立てにした汁物(スープ)である。
興味深いのは、{ ロシアのウハー=日本の三平汁=アイヌ料理のオハウ }の図式が成立することである。
材料のベースとなる魚も極東ではカラフトマスか鮭が主である。溯上時期であるなら誰もが簡単に獲得できた食材だからであろう。もちろん季節を問わず他の魚でも全く問題ない。材料から見るに極東で暮らす者にとっては必然の料理であり、民族が違っても食べ物は一緒なんだなと感慨深いものがある。ただ、完全な私見であるがアイヌ語のオハウ→オハ→ウハーがなんとはなしに頭をよぎる。樺太アイヌから極東進出のロシア人へ伝わったと考えるとすっきりする。
さて、調理法であるが誠に簡単、牛丼ではないが早い・安い・うまい!の3拍子である。
まずは焚火を作る。ロシアの万能グッズ「ホーロー引きバケツ」、もしくはでっかい鍋で川の水を汲み焚火の中に突っ込む。適当に切った野菜(玉ねぎ・じゃがいも・人参・大根)を入れる。魚のぶつ切りを放り込んで丁寧にアクをとり、塩で味を調える。具材に火がとおったら出来上がりである。
実に野趣溢れる男の料理!といった豪快さがある。
もちろんこの料理にも焼き物同様に専従者が就く。ご存じ「鍋奉行」である。キャンプサイトでは焼き物(シャシリク)の南町奉行所に対して汁物(ウハー)は北町奉行所にあたる。采配の匙加減に異論を差し挟むことができないのは日本同様ロシアも同じだ!
*ご注意願いたいのは、稀にこの二つの料理を一人が担当するときだ。この場合は奉行から一気にステータスは上がり「天下の副将軍」となる。印籠はお玉と穴あきペットボトルだ。頭が高いと島流しになるかもしれない。
さて、調理法であるが誠に簡単、牛丼ではないが早い・安い・うまい!の3拍子である。
まずは焚火を作る。ロシアの万能グッズ「ホーロー引きバケツ」、もしくはでっかい鍋で川の水を汲み焚火の中に突っ込む。適当に切った野菜(玉ねぎ・じゃがいも・人参・大根)を入れる。魚のぶつ切りを放り込んで丁寧にアクをとり、塩で味を調える。具材に火がとおったら出来上がりである。
実に野趣溢れる男の料理!といった豪快さがある。
もちろんこの料理にも焼き物同様に専従者が就く。ご存じ「鍋奉行」である。キャンプサイトでは焼き物(シャシリク)の南町奉行所に対して汁物(ウハー)は北町奉行所にあたる。采配の匙加減に異論を差し挟むことができないのは日本同様ロシアも同じだ!
*ご注意願いたいのは、稀にこの二つの料理を一人が担当するときだ。この場合は奉行から一気にステータスは上がり「天下の副将軍」となる。印籠はお玉と穴あきペットボトルだ。頭が高いと島流しになるかもしれない。