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旅のコラム

第28話 焚火料理(蒸し物編)-上-

2009.02.27

  • 焚火

  • マスのハツ、レバ蒸し焼き

  • 蒸しあがり!

  • 熱々!

  • 見て!完璧。

「鍋、釜、食器要らずの簡単絶品蒸し料理。」
ロシアアウトドア料理の王道3種の締めくくりは「蒸し物」2種である。
今回ご紹介の食材は魚と鳥だ。まずは魚からいってみよう。

料理の素材はカラフトマスやアメマスなどの大振りで身が厚めの魚が適である。時期であれば入手は比較的に楽だ。
ロシアのキャンプサイトではまず何よりも大量の水を作るために「焚き火」が最重要だ。
大型のホーロー引きのバケツや集乳缶で川の水を汲み、煮沸。
飲料水やお茶、料理などに使う。この焚火の有効活用が蒸し料理の基本となる。
まずはカラフトマスを3枚におろし海水をたっぷりとかけフキの葉かイタドリの葉で3重4重に包む。
お湯を沸かし終わった焚火の真ん中に深さ20cmくらいの穴を掘る。
その穴に「葉っぱ包みカラフトマス」を放り込み、熱くなった土をかけ戻し焚火の熾きを戻す。
そして焚火を再度熾し、魚をさばいたときのアラでウハーを作る。
ウハーが出来上がったら焚火を掘り返し葉包みの魚を取り出す。「マスの蒸し焼き潮風味」の出来上がりである。
普通の塩を振ってでもかまわないし、バター醤油もいける。インスタントみそ汁があればバターと一緒に塗り込んで蒸すとチャンチャン焼き風味となる。
キャンプサイトのテーブルを飾るメイン料理として申し分ない存在感がある。
ロシア人は言う「サイドメニューにもう一品。身とは別にハツ(心臓)とレバ(肝臓)も薄塩で蒸し焼きにする。ウオトカとの相性は抜群だ。忘れるな。」である。

この料理。
一度熾した焚火はいっぺんに上も下もしっかり利用させていただこうという昨今流行の極めて地球にやさしいエコな「技」である。考えるにCO2が増えない。
そしてごみも洗い物も一切出ない。フィールドに持ち込むモノが少なければすべての面で負荷が減る。
ロシアの二酸化炭素排出量にキャンプの概念が持ち込まれれば削減交渉上日本は不利だ!
気付かないふりをしておこうと思う。

続く、、、、。次回は蒸し物 雁・鴨・蝦夷雷鳥編だ!

  • 盛り付けも葉っぱ

  • ネギ味噌風味

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