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【ノマド|ロシアセクション】

旅のコラム

ロシアのウオッカ10

2010.02.01

今月のウオッカ/「シルバープレミアム(シルバープレミアム入りウオッカ)」

 「スタンダード」社のウオッカ「シルバープレミア」は、つい最近の2006年に販売が開始れててからすぐに、宣伝なしで素晴らしい売れ行きを見せるブランドとなった。ニージニィノヴゴロドの工場で生産されるこのウオッカは、ロシアの大手小売店チェーン(アシャン、カペイカ、ペレクリョスタック、メトロ、レンタ、マゲント、オーケイ等)の売れ筋銘柄である。「シルバープレミアム」はモスクワからウラジオストックまでの40のロシア地域で販売され、さらには海外へも輸出されている。

 ウオッカ酒造の「スタンダード」社が誇る「シルバープレミアム」は、ロシアでは初めての純度99.9%のコレクション用シルバーコイン入りのウオッカで、3種類の商品に重さの違うコインが入って売られている。
 ・ 1グラムの純銀コイン入り「シルバープレミアム」500mlボトル。
 ・ 2グラムの純銀コイン入り「シルバープレミアム」700mlボトル。
 
・ 3グラムの純銀コイン入り「シルバープレミアム」1000mlボトル。

 ボトルに沈んだシルバーコインは、ウオッカにイオン効果を与えるだけではなくて、愛飲者にはコインを集める楽しみも生まれる。というのもボトルには「ロシアの偉人」、「世界七不思議」、「ロシアの不思議」、「中国の暦-干支」、「十三宮」といった、それぞれ13から30個からなるシリーズのコインが入っているのだ。

 「シルバープレミアム」は、国民的なロシアのウオッカと言えるだろう。クリスタルのような透明さが本物のロシアウオッカの証なのだが、これを生み出すのが穀物アルコールと水である。酒造の専門家によると、ライ麦や小麦といったイネ科の植物は、葡萄の品種がその生育地によって異なるように、生育する自然環境によって様々な特性を持つそうだ。ボルガに注ぎ込むヴァズサ川の水は森の恵みを含んで柔らかく、そこで育つ麦の品種は、例えばアメリカのイリノイ州やイギリスのチェシャー州の土地に移植できるものではない。このように独自な条件の中で、ロシアの類まれな、五感に染み渡るような強いアルコール飲料が製造されるのである。
 19世紀末のロシアでは、ウオッカの製造方法が数百を下らなかったのであるが、現在は、それよりももっと多く、それぞれの醸造工場はオリジナリティ溢れるウオッカ製造に努力し、その製法や技術は企業秘密として厳重に管理されている。そうした中で「スタンダード」社のウオッカ「シルバープレミアム」は品質の高さで確固たる地位を得ており、2007年から2009年にかけて、数々の賞に輝いている。
・ 「食品エキスポ‐2007」国際ティステイングコンクールにおいて、品質の高さで銀賞を受賞
・ 「食品エキスポ‐2007」商品イノベーションコンクールにおいて、商品企画の独自性で銀賞を受賞
・ 「食品エキスポ‐2007」ティステイングコンクールの「チェーン店による投票」部門において、品質の高さで銀賞を受賞
・ 「今年のブランド‐2007」食品部門の国内ブランド企画開発において第2位を受賞
・ 「最高のウオッカ‐2009/ VEST VODKA 2009」国際ティステイングコンクールで銅メダルを受賞
・ 「International Spirits Challenge 2009」国際ティステイングコンクールで銅メダルを受賞

アウトドアクッキングのレシピ

チカのフライ

 極東に住むロシア人が熱狂する冬の楽しみの一つが、釣りである。大陸では、カワヒメマス・コクチマス・イトウといった川魚の釣りが主流であるが、サハリンで最も好まれるのは、キュウリウオ釣りだ。この「釣りキチ」というエピデミアが数千人規模で広がっていて、実際、3月頃の氷の張ったサハリン沿岸には、三千から五千といった人の群れが集まって来る。
 サハリンを囲むオホーツクの海には、キュウリウオに分類される色々な魚が生息しているが、大まかに言うと、日本の「キュウリ」と全く違わない「ズバトカ」と「チカ」に良く似た「マラロトカ」の2種類が多い。サハリンではズバトカ(キュウリ)を塩漬けにしたり、干したりするが、これはビールのつまみに合う。マラロトカ(チカ)の方は、何といってもフライが美味しい。

 そういうわけで、サハリン南部でさえ気温がマイナス25度にもなるような寒さの中でも、チカを釣り上げると直ぐに、サハリンの釣り人は氷上でこれをフライにする。フライを作るには、特別な準備は何も必要ではなく、ただ、小さな石油コンロかガスコンロがありさえすれば良い。最も、厳寒の中でも使用できるガスコンロというのは、特別なものと言えるかもしれないのだが。あとは、フライパンと少量の植物油、そして小麦粉かパン粉と塩。

 魚は丸のままで、塩を入れた粉をまぶして、熱したフライパンに入れる。片面がキツネ色に焼きあがったら、返して、もう片面も焼き上げるが、とても短時間で出来上がる。
 チカを釣り上げた氷の穴を見ながら、その熱々をほおばるのは、極上の楽しみだ。小さいチカは丸ごと全部を、大きい時は苦味のある内臓を残して、食べてしまう。
 しばれる冬に食べた、熱々の美味しい魚の味は、忘れられない思い出となって…………………..
残ることだろう。

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