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4WDツーリング

4WD車の特徴

オフロードを長時間走ったり、極悪路を走行するためには相応の機動力と耐久性が必要です。
近年4WD(四輪駆動)車はたくさん種類がありますが、同じ4WDであっても舗装道路を中心に走る前提の、静粛性、乗り心地、内装の充実といった快適性、スポーティな加速性といった部分に工夫や技術が施された4WDもあれば、乗り心地や静粛性などよりも悪路の走破や耐久性を重視した作りの4WDもあります。
サハリンを車で走破するためには、車種や装備の如何によっては、この旅には参加できないコースがありますので、もちろん後者に近いほど向きます 。このコンテンツでは、サハリン走破のための4WD車の条件を確認する意味で、その特徴について基本的な事を中心に簡単に紹介していきます。

車高

  • シャックル

  • ディファレンシャル・ギア

一般的に車高と言えば、地面からボディ(シャーシ)までの高さ 。
オフロードを走る際はその車高が高くないと、モーグルやロック(サハリンでは出くわしませんが)などでボディをぶつけてしまい、すぐにボコボコの車と化してしまったり、川を渡る際に水がかぶってはいけない電気系統やエアクリーナーなどに水がかぶりやすいなど、色々問題が出てきますので、車高を上げるのは一般的となっています。
ノーマルの車高でも十分な場合も多々ありますが、その車高を上げるのに、ショックアブソーバー(ショック)を替えたり、リーフサスペンションの車の場合はシャックルを長いものに替えたりしています。
 ただ、腹をこすりそうな道は、そうやって車高を上げてもボディよりも地面に近い部分にデフ(ディファレンシャルギア)などがあるので、そこがぶつかる可能性はかわりません。
泥や深い雪でスタックする原因で腹がつかえるとか、亀状態とかいいますが、結構このデフにひっかかって進行の邪魔をしていることがあります。デフの高さは車高を上げても変わりません。その車種の構造上の違いもありますが、同じ車種同士を比較するなら、地面からデフまでの距離はタイヤの外径(直径)にほぼ比例してると考えていいでしょう。

トランスファー


ランクルPZJ70のトランスファーレバー
ローギアの表示がL4

4WD車は4輪が駆動するわけですから、トランスミッションから来る動力を前後輪に分けて伝える装置であるトランスファーがあります。4輪全てに駆動が伝わると、前輪と後輪にも回転差が生じ、それを吸収するための装置としてセンターデフ(センターディファレンシャル)があります。
トランスファーレバーはローギアである「L」、車輌によっては「L4」にすることで、トルクが大きくなり、パワーの必要なぬかった路面などで活躍します。トランスファーレバーの位置は車輌によって異なり、同じ車種でもシフトレバーの左にあったり右にあったり、以前のジムニー(現在のジムニーはレバー式ではなくボタン式のようです)やパジェロミニなどのようにシフトレバーの下の方にあったり。いずれにしろシフトレバーの周辺にあるようです。トランスファーにもミッションと同じニュートラルの「N」がありますので、そこが選択されていると走りません。

トランスファー

車高の高さのところで、腹をつかえるとか亀状態になるという話が出ましたが、モーグルのような路面の起伏があるところで腹をつかえやすいか否かというのはホイールベースも関係しています。
ホイールベースとは前輪の中心から後輪の中心までの距離ですが、簡単に言えばこの距離が短い方が腹をつかえにくくなります。オフロード向けの4WD車はホイールベースが短いというわけではないですが、こういった腹をこするとかつかえるといったことへの配慮として、車高が高いだとか、大径タイヤだとかというオフロード走行を考慮した工夫を施します。

オフロード車両の紹介

トヨタランドクルーザー60(HJ61)

1989年に製造中止以降、その人気の高さから中古車市場での値段がなかなか落ちないアメリカンテイストなランクル。 ツアーやサハリンへの取材の際、先導車として活躍しています。

日産サファリ

モデルチェンジによってオフロード性能が薄くなり、現行モデルは標準でLSDが装備されてるものの4.8リットルのガソリン車のみとラインナップも減少しました。
サハリンのような悪路走行は1997年10月のモデルチェンジ以前の方がいいという声も聞かれます。
しかし人気・実力は常に高い車です。

三菱デリカ

ワンボックス4WDの中でオフロード好きな人達に人気の高い車種。
しかし写真のスターワゴンはエアクリーナーのインレッド(空気の取り入れ口)の位置が低いため、川を渡るなど水に浸かる場面では不向きです。

日産ダットサントラック

写真のダットラの詳細は不明ですが、ダットラ自体はモデルチェンジが多く、このグリルは80年代後半から90年辺りの型だと思われます。
4WDじゃないモデルもあるためか、ローダウンにして乗ってる人もよく見かけます。

トヨタハイラックス

上のダットラにそっくり、アウトドア好きに人気のあるハイラックス。
アメリカでも「4(フォー)ランナー」の名前で人気があり、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で主人公マーティ少年が欲しがっていた4WD車として左の写真とは違う型だけど登場。

トヨタランドクルーザー70

2004年夏に日本での製造が中止になるまで、長い間
外観も内装も頑固なまでに大きな変更はなく、前後のサスペンションにリーフを使用した最後の国産車でしたが、最終モデルでフロントのみコイルに変わってしまいました。
写真は5気筒PZJ70(ショート)in 北海道。

URAL(ウラル)

V6 10000cc フルタイム6輪駆動。
タイヤの直径が1m30cmもある超大型車。
ディーゼルが一般的ですが、ガソリンもあり。
シベリア開発用、軍用、僻地スクールバスなど多方面で活躍しています。
車載キャビン付きはベッド・ストーブ仕様があり快適。
シュノーケル装備のため、2m程度の水深であれば流れのある川でも渡渉可能。

KAMAZ(カマズ)

パリダカ・カミオンクラスなどの国際ラリーレースで好実績を持っています。
6輪駆動でウラルのモデルチェンジ版なので基本性能はウラルと変わりませんが、キャブオーバータイプのため踏破性能が落ちるとウラルドライバーから評価を受けることも。

GAZ(ガズ)

パリダカ・カミオンクラスなどの国際ラリーレースで好実績を持っています。
6輪駆動でウラルのモデルチェンジ版なので基本性能はウラルと変わりませんが、キャブオーバータイプのため踏破性能が落ちるとウラルドライバーから評価を受けることも。

PAZ(パズ)

不整地走行用旅客専用車。
ガズの旅客用への特化発展版。下回りをガズと共有し、架装をバスタイプとした新型。
4WD、大径タイヤ、旅客の視界確保等、より旅客側にたった仕様となっています。

UAZ(ウアズ)

左写真は463型。ロシアンジープと呼ばれ軍事目的の仕様に発展していった時期もありましたが、国際4×4レースでも活躍するスポーツユーティリティの一面もあります。
全長158.5インチ、全幅71.1インチ、全高79.3インチ、91馬力、排気量約2.445リットル、ガソリン、4速MT。(以上UAZ31512型の仕様より)

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