旅行代理店ノマドのサハリン旅行を中心としたロシア専門部門「ロシア・セクション」

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RUSSIA SECTION

【ノマド|ロシアセクション】

4WDツーリング

危険と注意事項

各コンテンツで危険や注意事項に関しては、触れてきました。未知の土地をしかもかなりの長距離走る訳ですから、車輌の耐久性を維持または高めるための綿密な点検・整備等を行うのは当たり前として、無理をした場合や不測の事態などに起こりうる危険や注意事項、並びに車輌本体以外での注意事項を紹介いたします。旅を無事終えるためにも、上級者も今一度一読していただき、 理解していただきたいと思います。
また、ここに挙げている内容が全てではありませんので、危険を自ら察知する意識を持つことが大切です。 ※既にお気付きかもしれませんが、この4WDツーリング講座は書き手が複数いますので、文章の表現に違いがあります。

予測される不具合

  • ・ 泥濘地でのクラッチ
  • ・ ラスト1本のシェアピン折損
  • ・ 渡河によるオルタネーターの発電不良
  • ・ スターターの不具合
  • ・ バルブ切れ
  • スパイダーの破損
  • ・ 燃料タンクの亀裂
  • ・ オイルパンの破損
  • ・ モーグルや大きなギャップでのドライブシャフトの折損
  • ・ リングギアの破損
  • ・ ベルト類の破断
  • ウオーターポンプの寿命
  • ・ ハブ、キングピン周りの不具合
  • ・ タイロットエンド、ピボット部の剥離、破断
  • ・ バッテリー上がり
  • ・ 二本目のパンク

どれもゾッとするが、ある。日頃のメンテナンスは言うに及ばずだが、出発前には充分すぎるほどの事前整備と臆病なほどの準備が必要と思う。そして現地に乗り入れたら、愛車をいたわろう。ロードコンディションは見ればわかるし、走れば実感できる。そして見えないところに自然の罠が仕掛けられているのだ。突然道路が切られていたり、橋がなかったり。 道路補修に撒かれた砕石はまるで石器の鏃のように険悪。街場の通過も安心できない、水溜りと思ったところは深さ2mの大穴だったり、蓋のないマンホールだったりする。これは決してフィクションではない。

これまでに発生した車輌トラブル(故障・修理)

現地で発生したトラブル。
1. パンク:ロシアで一番多いトラブルと思う。一日に2回、しかも1回目のパンクから700mくらいで2回目のパンク。ロシア恐るべし。ほとんどが道路補修のために撒かれる砕石が原因であり、その砕石がまるで撒菱のように鋭角を保ったまま撒かれている。何故こんな砂利を撒くのかいまだに理解できないが、ソ連時代から連綿と続けられている。対策:とにかく避けることと、極力スピードダウン。釘によるパンクではないので補修品もプラグ型とあわせて、幅広のガム型が必携。
2. ヘッドライトバルブ切れ:渡渉するとどうしてもランプ内に水が浸入する。予備バルブが必要。あくまで予備なのでスクラップ屋さんで各種入手するのがいいかも。
3. シェアピン折損:故障ではないけれどPTOの方は予備を。
4. 電動ウインチコントローラーの不良.(サファリ・日産純正ウインチ)
5. Rペラシャフのデフ側スパイダーちぎれ。あわせてペラシャフによる燃料タンク破損。(デリカ)注:三菱に責任はない。韓国製の新品スパイダーに交換直後であった。

泥濘地

1、 ウォーターポンプ:ポンプ固着のため交換。日本での故障でほんとに良かった。過走行車に乗られている方、お気をつけください。
2、 オルタネーター:18万キロでブラシ交換。28万キロでチャージランプ点滅、レギュレーターの不具合でオーバーホール。水深のある渡渉が多かったのでもった方と思う。
3、 トランスファーケースからのオイル漏れ:(1)PTO出力オイルシール。
(2)フロントぺラシャフオイルシールとベアリング(ダブルカルダン化の時に芯出しをしていなかったのが原因、その後RVファクトリーで芯出し。)(3)リヤオイルシール。いずれも消耗品と割り切ってクラッチ交換とかに一緒にやったほうが無難。
4、 キングピンオーバーホール:度重なる渡渉と海中走行でフロントハブ内ベアリング周りの腐り。タイヤが抜けそうになりローターとキャリパーでかろうじて支えていた時があった。
予想通りの故障・修理で現在30万キロ。エンジン本体は今のところ全く不具合なし。
ますます好調。感想は「やっと慣らしも終わって、あと70万キロ行くか~!」「目指せ100万キロ!」という感じかな。

その他の注意事項

・天候によっては土砂崩れ、ガケ崩れが起こったり、路肩が極端に弱い場所があります。その際はコース変更を致します。その他、危険と思われる場合はコースが変更となります。
・現在企画されているコースは、助手席に一人その車を運転できる人を同乗して頂く必要があります。もしメインのドライバーが怪我をしただとか、具合が悪くて運転ができないといった事態を防止するといった意味合いもございます。ロシアに着くまでの距離も考慮すると非常に長距離ですので、長距離に経験があっても過信は禁物です。

・キャンプの際、川の水を煮沸して料理に使います。ワイルドな旅が予定されてますので潔癖症の方はご参加いただけません。
・動物に注意。
北海道でも聞く話ですが、鹿は車の前に平気で飛び出してきます。そのため車輌の前部が大破したという事もあります。
また動物と言えば熊も出没します。ちなみに死んだフリは危険です。

・ 虫に関しては、自然の中ですからハチや蚊は普通にいますので、もし刺された時のために虫刺されの薬や防止する薬を用意しましょう。植物も皮膚の弱い方はカブレ防止のため極力触れないなど、注意が必要です。
・サハリンはガソリンスタンドが少ないので、ジムニーなどの軽自動車を始めガソリンタンクの容量が少ない車輌は、ジェリカン等で予備の燃料を多めに持ち歩いた方が無難です。
・林道を走る際の枝や小砂利が跳ね返るなど、多かれ少なかれある程度ボディに傷が付きます。
・ 一部牽引フックのついてない車があります(出くわしたことのあるのは95,6年式辺りのグランドチェロキー)のでご確認ください。

・牽引ロープは牽引可能重量にご注意ください。
・日本(稚内)から目と鼻の先とは言え、サハリンは海外ですので車を運転するには国際免許が必要です。国際免許は都道府県警察署の運転免許課や運転免許センター、運転免許試験場などに申請します。警察署で発行を受ける場合には、発行に2週間程度かかる場合がありますので、注意してください。国際免許の有効期限は一年ですので、既に取得済みの方は有効期限をお確かめ下さい。・ロシアでコンセントから電化製品を使用する場合、電圧が220ボルトと日本(100ボルト)と違うため日本の電化製品は使用できません。

持参するものの例

=必須、持っていかないとかなり困るもの。
=使用しない可能性もあるけど、イザという時にないと非常に困るもの。
=人によりけりですが、あった方がいいと思われるもの。

音響関係
ロシアのためラジオを聞くにも訳わからないロシア語ばかり、 それなら運転の最中はCDでも聞きながら・・・と思ったら悪路が続き音が飛んで聞いてるとイライラしてくるなんて事態になります。もちろんMDも同じ。
昭和の車みたいですが、カセットが一番。音は多少悪くても飛ぶよりはマシ。
外で聞くならポータブルCDやラジカセといったものでもいいでしょう。

釣り道具
その日の目的地によっては、川の近くであったりすることもあるので、 釣り好きな方は一応持参した方がいいかと思います。

レスキュー用品
例を挙げると、スコップ(五角形みたいな形の先の尖ったタイプ)・バッテリーコード・牽引ロープ・長靴・ グローブや軍手(軍手だけでは生地が弱くて不安)・タイヤヘルパー・ジャッキー(ハイリフトが望ましい)・エアジャッキ(持っている方は少数と思われますが、もしあれば役に立つ可能性が多少アリ)・パンク修理セット(いろいろありますが)・ハンドウインチやチルホール(ウインチなしの車輌の場合)・滑車(ウインチングの際に使用)など。いる方は少数と思われますが、もしあれば役に立つ可能性が多少アリ)・パンク修理セット(いろいろありますが)・ハンドウインチやチルホール(ウインチなしの車輌の場合)・滑車(ウインチングの際に使用)など。昭和の車みたいですが、カセットが一番。音は多少悪くても飛ぶよりはマシ。外で聞くならポータブルCDやラジカセといったものでもいいでしょう。

部品などの予備
これも例を挙げると、スペアタイヤ・シェアピン・バルブ・ウォッシャー液(水)・ベルト類(交換できなければ意味がありませんが)など。

スペアキー
キーを紛失したら現地に車を置いてくる事態になりかねません。

雨具
以外と忘れがちです。

工具一式
部品などの予備や、トラブル対処が万全でも工具がないと手も足も出なかったりします。何もなければ使わないのですが、普段から車に常備しておくべきものなので「必須」といたしました。ちなみに工具の中にハサミや布テープといったものも入れておくと以外と役立つでしょう。

キャンプ用品一式
移動中は屋外でのテント泊があります。

目薬など薬箱
薬箱はイザという時に必要になる程度ですが、目薬はあった方がいいでしょう。目は大切にしましょう。ちなみに薬と言えば、バンソウコウ、虫刺され薬、消毒薬、胃腸薬、風邪薬、頭痛薬、乗り物酔いの薬(あまり必要なさそうですが)、酒を飲まれる方はウコンなど二日酔い防止の薬(運転者の深酒はやめましょう)などが想定されますが、風邪薬や頭痛薬などは、飲んだ後眠気を催すものがあるので、薬の注意書きに従いましょう。イザという時は助手席の方と運転を交代するようにしましょう。

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