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【ノマド|ロシアセクション】

4WDツーリング

装備編

4WD車に乗ってオフロードを走る際、装備しておくと便利なものや装備すべきと思われるものを紹介します。
悪路を走る目的で作られたような車なら、何も付加機能をつけていないノーマルの状態でも活躍の場はあるでしょう。
しかし、多分とか一か八かではあまりにリスクが大きすぎる場面もあります。
もしもの場合や安全のためにも、やはり装備はより完璧するに越したことはありません。

タイヤについて

4WD車に限ったことではありませんが、タイヤは非常に重要です。
4駆乗りたちは、幅広で肉厚のある大径のタイヤを履き、クロカンをやる人々なら更に空気圧を下げたり、チューブタイヤを使ったりもしているようです。
その辺の話題は別の機会にするとして、あくまで基本的なことを記述していきます。

他のカテゴリにちょくちょく出てきたタイヤの種類

・MTタイヤ=MUD TERRAINタイヤ=マッド・テレーン・タイヤ=パターンが荒めの泥濘を走ることを目的としているタイヤ。メーカーによってはオンロード走行も考慮しているタイヤもあります。
・ATタイヤ=ALL TERRAINタイヤ=オール・テレーン・タイヤ=名称的にはすべての路面用のタイヤということになりますが、雪や氷、泥はやはりその道のスペシャリストのタイヤには遠く及ばないと思われます。しかし、普通のダートやモーグルならこのタイヤで十分かと個人的に思っています。
ちなみにオールシーズンタイヤとは違います。

悪路を走行する際、スペアタイヤは必需品です。特に角のある砂利を走行する際はバーストに要注意です。また、ロックのように岩や大きめの石でタイヤを切ってしまいバーストするパターンもあるようです。スペアタイヤは通常車体の背面にホルダーを使って配置しますが、たまにリアの腹の部分にスペアタイヤが装着されている4WDを見かけます。
凹凸路面を走る際や泥を走る際邪魔になるので、極力スペアタイヤは背面に装備すべきでしょう。

ショックアブソーバー

サスペンションの動きを抑制する働きをします。
ショックの筒状の中には一般的にはオイルが入っています。伸び縮みする際、このオイルがオリフィスという穴を通過するようにできていて、その抵抗力がサスペンションの動きを保ちます。しかし、オフロードなどで酷使したり、長い期間使用することによって摩擦熱が生じ、中身のオイルが劣化してきます。するとバランスが悪くなり、「ヘタリ」と呼ばれる症状が発生します。
そうなると、抵抗力が落ちサスペンションの本来の動きに近くなってしまうため、車体の上下動がやけに大きくなったり、コーナーでの安定性が失われるなどの異常が起きます

デフロック、LSD

スリップを防止し駆動を得るために、ディファレンシャル・ギア(デフ)の機能を抑える装置。デフは、コーナーを曲がる際に生じる内輪と外輪である左右のタイヤの回転差、即ち内輪差を解消する働きを担うのが役目です。
通常デフの機能が利いていると、ぬかった路面等で、地面に接地しているタイヤが動かず、宙に浮いているタイヤが空転して全く動かないということがあります。
 デフロック(Diff(erential gear) Lock)やLSD(Limited Slip ifferential)はどちらもディファレンシャル・ギアの機能を抑えますが、デフロックは文字通りデフをロックしてしまうことで、左右のタイヤ(ドライブシャフト)を 直結にしてデフの機能を完全に抑えてしまう機能です。左右のタイヤに回転差がなくなるので、左右のタイヤは必ず同じ回転をします。通常この機能を使うと車は曲がらないようですので、困った時(大体はスリップしたり、埋まったりした時)しか使用できないと思っていいでしょう。
 LSDはその方式により車輪の回転差や駆動系に抵抗が生じた時などに反応して、デフの働きを制限します。コーナーリング性能アップや路面に適した左右輪の回転を制御する機能も備えているのが、デフロックとの大きな違いです。

シュノーケル

川など水の中に入った際、エア・クリーナーに水が入らないようにする装備。
日本の場合は、道が整備されているのでこれがないと困るというものではありません。
ですから、国内で使用する場合は川を渡りたい方が装備するということになるでしょう。
サハリンでは川を渡る場面に出くわすことがあります。しかし、ツアーでこのシュノーケルが必要なほどのところにいきなり行くことはありません。

ウインチ

車がスタックしてしまい駆動力だけで抜け出せない場合、ウインチ本体から伸びているワイヤーを木や仲間の車に引っ掛けて、ウインチを回転させてそのワイヤーをウインチ本体に再び巻きつけて引っ張ることで、埋まったところから抜け出すといったレスキュー用の装備。逆にスタックしている仲間を引っ張り上げるのにも使うことができます。
ウインチは車の前部に固定されているものが多く、バッテリーを使用する電動式やエンジンの動力を利用するPTO(Power Take Off)式があります。アンカー(木などワイヤーを掛けるもの)がないと全く使えなかったり、負荷がかかりすぎると、電動式はウインチを回転させているモーターが焼けてしまったり、PTO式ならシェアピンが折れまくるといった欠点はあるものの、オフロードツーリングを好むドライバーは、装備するとイザという時に非常に役に立つ便利な装備です。持ち運びに便利なハンドウインチもありますが、 ワイヤーが短いので使えないことが多いようです。ハンドウインチより長いワイヤーを別で用意して「チルホール」というワイヤーを巻き取るのではなく、手繰り寄せる機械の方が使えそうです。

ジェリカン

外付けの燃料の予備タンク。
これも日本では必要ありませんが、サハリンのようにガソリンスタンドの少ない地域では、是非欲しい装備です。特にジムニー、パジェロミニといった軽の4WDは燃料タンクが40リットルぐらいしか入らないので、複数個必要でしょう。ジェリカンにガソリンを入れる場合は、所定の方法でやらないと非常に危険です。ガソリンは空気に触れると気化しますので、室内などで、ガソリンを扱う作業をする場合は窓を全開にし、火気類を近くに置かないなど、細心の注意を払わないとなりません。密閉した室内では絶対にガソリンを扱わないようにして下さい。

フォグランプ

もしオフロードを夜走る場合、日本で考えてみてもわかるように、街灯はありません。
ライトを消すと真っ暗闇の中でしかもオフロードの複雑な地面。夜間の走行においては地面など周辺の状況をはっきり把握することが重要です。また、雨や霧の時にも効果を発揮することでしょう。
但し、ロシアでは法律上、ルーフの上には配置できませんので、既にルーフ上にスポットやフォグランプがある場合、外さないとロシアでは走れません。
写真のようなグリルの辺りなら問題ありません。

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